金魚撩乱
〜金魚と踊る〜
合田有紀×飯名尚人×山本アキヒサ
金魚撩乱〜金魚と踊る〜ホームページ
http://www.dance-media.com/kingyo/index.html
コンテンポラリーダンサー・合田有紀と、メディアアーティスト・飯名尚人によるダンス作品『金魚撩乱〜金魚と踊る〜』パフォーマンスイベントを開催します。
2013年9月、あおもりアートICHIBA 王余魚沢小学校プール (かれいざわしょうがっこう/青森県浪岡、プロジェクトコーディネート/水野立子JCDN)http://kareizawa-club.com/?p=2977にて初演。
日時:2016年7月23日 19:00 会場
19:30 開演
会場:初音館スタジオ
料金:1000円
予約:ここをクリック
合田有紀と金魚
合田有紀は自宅アパートに金魚畑を作り、卵から育て上げることを日々の生活としている。
100匹生まれて、残る金魚が5匹。生まれた金魚が全滅することもある。
金魚師となり理想の金魚を生み出すことを目指す合田有紀が、自ら育てた金魚・蘭鋳(ランチュウ)と踊る。
蘭鋳
蘭鋳(ランチュウ)は、「世界でこの金魚を持っているのは自分しかいない」という支配欲を持たせる魔性の金魚である。その造形美を競うことから「泳ぐ宝石」または「金魚の究極」とも言われる。1匹数百万円という高値もつく。かなりデリケートな品種であることから他の金魚とは別格に扱われている。鰭が小さく、寸胴で游泳力が弱いことなど、飼育には特別の注意が払われる。
『金魚撩乱』
岡本かの子の小説のタイトル(1937年)。
「今日も復一はようやく変色し始めた仔魚を一匹二匹と皿に掬い上げ、熱心に拡大鏡で眺がめていたが、今年もまた失敗か――今年もまた望み通りの金魚はついに出来そうもない。」(小説冒頭より引用)
金魚屋の息子 復一は、幼馴染で高台の豪邸に住む真佐子に恋心を抱くも、身分の違いから屈折した態度で接してしまい想いを果たせない。復一は真佐子のように美しい理想の金魚を生み出すことに打ち込むものの、毎回失敗し続け絶望している。
希望と絶望が共存する、ハッと心を衝くラストシーンは、何度読み返しても美しい。
★全文がこちらで読めます。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000076/files/1279_9311.html
合田有紀
京都を拠点に活動するコンテンポラリーダンスカンパ ニー、Monochrome Circusダンサー。国内外ツアーをは じめ、様々なアーティスト、作品に出演。個人の活動と して、音楽家 山中透との共同制作作品「白昼夢」(愛媛 県町立久万美術館「松本俊夫展・白昼夢」)、「fruits session 2014」(愛媛県立美術館「洲之内徹と現代画廊 展」)、映像作家 飯名尚人との共同制作作品「金魚撩 乱」、前田英一とのデュオ作品「未だ無題」(FOuR Dancers vol.38 UrBANGUILD)などがある。
大学在籍中、ダンス部コーチを3年間勤める。市民150 人が参加した「オーケストラで踊ろう!」(可児市)や ルカ・シルヴェストリーニ振付「CROSS ROADS」(城 崎)などコミュニティダンスの舞台を始め、小学校や大 学でのワークショップアシスタントの経験多数。2015年 コンテンポラリーダンスの進化と普及をめざす企画集団: ゴーダ企画立ち上げ。2016年2月 CLUB METROにて、5 人のパフォーマー(伝統舞台芸術から現代表現まで)と ワークショップショーイングイベント「GODA企画2015 Special Show Case -Freshly Mixed-」を実施した。
飯名尚人
映像作家、演出家、ドラマトゥルク、プロデュー サーとして多ジャンルで活動。舞台とメディアの ための組織Dance and Media Japanを設立後、世 界各国のダンス、演劇、パフォーマンス、映像の 企画・演出、手掛ける。「国際ダンス映画祭」「マ ムシュカ東京」などをプロ デュース。舞台演出作品として『ASYL(アジー ル)』(西松布咏、寺田みさこ出演、JCDN企 画)、『忍ばずの女』(西松布咏、大野慶人、花 柳千寿文ほか出演)。ドラマトゥルクとして『パー フェクトライフ Vol.6 沖縄から東京へ』『大野一 雄について』(川口隆夫作品)ほか。映像作家と して『The Sprits Play 霊戯』『リア』(佐藤信演 出)などに参加。
山本アキヒサ
彫刻家、イベントディレクター、展示オーガナイザーetcとして様々な場で活動。
木工を中心に素材として感情や肉体を扱い、空間彫刻を行う。仕事撰ばない。